月のはじまり

六月になり、ゆったりとした空気感。

ひとのながれも、ひととの交流の間も、なんだかゆったりとしている。

あつい夏を迎える前の、ひと息というころなのかな。

、、

昨夜は、静かな一日だったので、片付けも早く終われた。

だから、晩ご飯も早くに食べられた。

心地いい風と、赤く染まる夕日に誘われて、そらをみに出た。

建物の三階まで上がり、夕日を眺めた。

日中にみる太陽とは違う、赤い太陽。

それとうっすらと残る、あおいそら。

混じる合うように、複雑にそまるそらいろ。

心地いい風が吹いていて、ぼーっといつまでも眺めていられそう。

、、

朝日と夕日。

このふたつの時は、太陽はとにかく赤い。

地平線に近づくにつれて、赤くなる。

日中にみる、空高く上る太陽は、もう少し、うすく、あんずのような色をしている。

見る角度が変わるからか、太陽の位置が変わるからなのか。

昼間にみる太陽よりも、赤くひろがる太陽は、引力のようなちからでひっぱられるように、見入ってしまう。

不思議。

調べれば、もしかしたら答えのようなものがみつかるかもしれないけれど、

答えを知りたいわけではない。

自然のなかで起こる現象は、いつだって、うつくしい。

先日みた、六月の満月も、とても近くにあるかのように、

大きく、煌々と、幻想的だった。

くもがかかり、ぼんやりとひかる様子は、うっとりとする。

赤い太陽と同じように、お月さまも、きれいだった。