日々のこと

昨晩、雪が舞っていた。

足下からの冷えを感じながら、閉店後、帰られた後の机を片付けに行ったとき。

足がとまり、その場に経ち尽くす自分がいた。

寒さにはこたえるけれど、窓一面をうめつくすように広がる、しろくてまるいものに惹きつけられるかのように。

ふと、おもった。

しろくてまるいものを、なぜ、「ゆき」というのか。

そんなことを今更ながら。

今朝は、青空とまじりあうように、しろいくもがある。

外に出ると、一層、寒さを感じるけれど、澄んだ空気が気持ちいい。

いい、あさ。

屋根をまもる瓦。

その瓦に沿うように、ながれる水滴の音も、心地いい。

静かなところにいると、そういう自然の音にも耳が傾くようになった。

日々のちいさなしあわせ。

今日は林さんの写真展の最終日。

寒いですけどね、よかったら、みにきてください。