日々のこと

一週間ほど前に、携帯電話が使えなくなった。

原因は、単純なバッテリー交換の時期だろうと思う。

このひと月あたり、バッテリーの回復が著しく遅くなっていたから。

いつからだろう、携帯電話をそばに置くのをやめるようにした。

そばにあると、つい、手に取り、訳もなく情報を追ってしまうからだ。

同じような理由から、四年近く前に、テレビも見なくなった。

というより、テレビに関しては、見るような時間が無くなった。

いちにち、仕事や生活のことをしていたら、気が付けばいい時間になるので、そんな時間は捻出できない。

なので、一年ほど前に、ひとに譲ることにした。

壊れた、ということで買うことを検討していたので、それなら、と。

情報というのは、知らないなら知らないで、なんとかなるものである。

四年もそういう暮らしをしていたら、なくても違和感がないからだ。

それなのに、見ないことがいまは日常なのに、実家に行くと、テレビから目が離せなくなる。

不思議な磁力でもあるのかと思うくらいに、音声に引き付けられるようにして、視線までもが釘付けになってしまう。

携帯電話から発せられる情報に対しても、同様である。

なぜだか、追ってしまう。

そんなだから、疲れてしまうことも多々あった。

それをいまは、手放してみた。

まだ一週間ほどだけれど、案外、すんなりと受け入れられている。

最低限、仕事で必要とする分は、パソコンのメールと店の固定電話でまかなえる。

携帯電話のない生活なんて、想像もしていなかった。

まちを歩くひと、車にのっているひと、どこを見ても、みんな携帯に視線をおいている。

そのような世の中において、まるで逆行しているような行動である。

でも、僕には、これでいいのかもしれない。

ひとまず、しばらくは携帯電話のない生活をしてみようと思う。

これからは、外出時はメモ帳と腕時計が必要になりそうだ。

、、、

なので、なにか用のあるひとは、店の電話か、ホームページの下記にあるメールで問い合わせより、

お声がけください。

定休日、営業時間外は確認しませんので、すぐの返事は難しいです。

、、、

十年目の幕開けは、思わぬ形となってはじまった。

どうぞ、よしなに。