正月事はじめ

ひらひらと、もみじの葉が散るさまをみていると、

冬の訪れを想います。

この時季とはおもえないような、暖かい日差しが降り注ぎ、

不思議におもうのです。

過ごしやすいことは、とても有難くもおもうのですが、季節のあることでできあがる風物詩や

作物があります。

そのことをおもうと、言葉に詰まる想いにもなります。

、、、

昨日、お客さんとの会話の中で、そんな話にもなりました。

そのひとは、東北からこられるひとです。

もう、5年以上も通ってくださっています。

名古屋がおすきで、一年に何度もきているようで、その都度、足を運んでくださいます。

昨日は、ひとの流れもゆっくりでしたので、のんびりとお話しをしました。

最近は、年末年始の帰省のこともあり、いつものお客さんから、多めに珈琲豆のお願いをいただきます。

嬉しいなぁ、とおもうのです。

そしてふと、想いました。

自分の焼いた珈琲豆は、僕の知らないところで、いろんなひとの手に渡り、飲んでいただいているのです。

いつか、全国に、珈琲豆をお届けできる日がくるといいな、という想いがありました。

旅をすることがすきだから、珈琲豆を通じて、旅のきっかけをつくりたいと、そう考えていました。

どうしたら、実現できるのかと、よく考えている時期もありました。

まだ、多くの場所に行くまでにはなっていなくても、いまもすでに、いろんな場所で飲んでいただいている

ことに気が付きました。

北は北海道から、南は鹿児島まで、僕の知らない土地で、自分の焼いた珈琲がそこにある。

もう、少しは叶っていました。

昨夜、そんなことを想い、嬉しい気持ちになりました。

本日より、正月事はじめです。

新しい年を、心地よくお迎えできるよう、心身ともに、整えたいとおもいます。

たんまりとたまった年賀状をみては、なかなか進めることのできない自分に、大丈夫かな、と

こころの落ち着かない日もありました。

でも、今日からが正月事はじめなら、今日からでいいんじゃないかと、開き直る自分もいます。

そろそろ、気持ちを切り替えて、着手しよう。

と、そうおもうのでした。