梅仕事

一粒一粒、表情があるかのようにかわいくみえてくる

6月の終わりに、お友達とはじめての梅仕事をして、毎日様子をみることが日課になった

土用を過ぎた後、お天気の続く日を見て、三日三晩干す日を探し、昨日がそのはじまり

営業の日ということもあり、縁側におき、一緒になってお客さんをお出迎え

お客さんとの話題にもなり、楽しいひと時

一緒になって見に行ったり、梅さんの向きを変えたり、変化を追った

時間と供に、見た目や触感も変わっていく

七月に入り、お店もどこか静かになり、風鈴の音がより耳へと届くようにもなった

静かな時間はいろんなことを創造させてくれる

不安がないと言えば、それはうそになるが、きっと必要な時間でもあるのだろう

そう思うことで、なにか扉が開けてきたりもするのである

梅仕事ももう大詰め

昨日今日と、涼しい風が店のなかへとはいってくる

とても気持ちがよく、なんだかほっとする

あともう一晩、無事に終えれますように

風鈴と夏空