ほんの少し足を延ばし、器を求めて、瀬戸市へ。
旅気分を味わいたかったので、なにも考えず、調べず、向かった。
5月も下旬ごろ。この頃の気持ちのいい気候は、お出掛けに行きたくなる。
そうして、ついつい、財布の紐が緩みがちである。
もう少ししたら、梅雨の時季。
そうしたらきっと、出掛けるよりも家で過ごすことも増えそうなので
まあ、良しとしている。
町を歩き、長休みを終えたあとの静かな町の雰囲気を感じた。
瀬戸市は、もともと観光地ではなく、ものをつくるところで、働きにくる場所。
小銭もちの町。
「ひとりあたりの収入は少ないけれど、家族みんなで働くから、一世帯当たりの収入は多い町だったんだよ
だからね、大きい屋敷のような家は少なくて、小さい家が多いんだよ」
と、作家さんの器を販売している女性に教えてもらった。
気になっていた和菓子屋さんに入り、買うついでに、いろいろ教えてもらったり
親切にしてもらったり、温かい気持ちにもなれた。
かえりみちに、以前いったことのあるお菓子屋さんに立ち寄った。
そこは家族で職人さんで、お母さんは器を作っていて、娘さんはお菓子づくり。
どちらも手の込んだいいもの。
お菓子と器を買い、夏から始める冷やしぜんざいの準備も少しずつ進んでいく。