日々のこと

10月10日を迎え、屋号をもつようになり、七年になりました

今年は定休日だったので、お伊勢さんにお参りに行きました

祝日ということもあり、たくさんのひとで賑わうなか、たんたんとお参り

外宮、月夜見宮、猿田彦、内宮とお参りをするのですが

月夜見宮さんだけは、静かにお参りができました

神社までの参道である、神路通を歩くのが、個人的にはすきである

途中、気になっていた、散策舎、という本屋さんに立ち寄り、本も買ってきた

持ち帰りで淹れてもらった珈琲もおいしくて、本屋さんなのに、なんだか得をした気分だ

この日は偶然にも、いつも買っているブラジルのお豆の農園の人が三重県の津市に来ることになっていた

事前に教えてもらい、農園のひとに珈琲を飲んでもらう機会となっていたのだ

ブラジルのお豆を扱っているひとたちによる「カッピング」という味の確認のようなことを

して、どれがいいかを審査する、というような大会もあった

大会といわれるものに対して、個人的に積極的ではないので、お客さん以外のひとたちに評価をしてもらう

そんな機会が新鮮で、おもしろかった

内容として、とてもありがたい結果もいただけた

周年ということもあり、なんだかご褒美のようにも思えた

うちに通ってくれているひとは、店の味を気に入ってくれているひとたちが多いと思うので

珈琲の味わいに対し、悩むことというのはそれほど多くはない

もちろん、季節や気候、新しいお豆を焼くときなど、悩むことや変えることはある

けれど、お客さんいがいのひとや、同業のひとに評価をしてもらう

そういうことは滅多にない

評価というものに対して、肯定的かと聞かれたら、それはそれで違う面もある

でも、いろんな意見や話しを聞くということは、刺激的だった

年数は経てど、やっていることや、実情というのはかわらない

むしろ、いつになっても、悩みは尽きないし、潤う、なんてことはない

「飯が食えているならいいんじゃない」

「欲深くならないこと」

商売のきっかけをくれたひとの言葉は、いつだって自分を原点にかえらせてくれる

10月10日のそら